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やっちまう前に

【前穂高岳をバックにたまらん一杯。この一杯のために安全登山】

死んだらアカン
上高地から延々歩いて6時間ほど後の生ビール。
たまらん!
しかし、右奥にある前穂東壁では、この日、死亡事故があったようだ。
亡くなられた方の、ご冥福を祈る。
そういえば、翌日も長野県警のヘリコがしきりに、ⅢⅣのコルでホバーリングしていた。
死の地帯。
標高の高い低い、近い遠い、簡単ムズイ。
そんなこと、どうでもいいから、生きて帰ってくれよ!
家族がおるんやろ!

やっちまう前に
ここからは、今回の前穂東壁事故を離れ、一般論。
事故は偶然か?必然か?
極限的なクライミングでの事故なら、人知を超えたものとして「やむをえず」はあるだろう。
しかし、一般登山で日頃の準備を怠った事故は、悔やんでも悔やみきれない。
メンバーの事故であっても、リーダーの責任は大。
山に民主主義はない。
すべて、リーダーの判断でメンバーは動く。
以下、大事な順に述べる。

体力・技術
特に、下りの脚力。
バランスを崩したというのは、たいていは脚力の衰えによるもの。
脚力維持の最大のトレーニングは、頻繁に山に登っていること。
あるいは、体力が衰えた高齢者だと、まさかのことをやっちまう。
「年数回の登山です」は、事故予備軍と心得よう。
登山が無理なら、せめて週に何回かはランニングしよう。

登山計画書
言わずもがな。

山岳保険
労山基金は、登山者の登山者による登山者のための保険。
これほどすぐれたシステムは、他の追随を許さない。
私は5口加入しているので、万が一の場合は200万円いただける。
これで十分かは、評価の分かれるところ。
なにせ、ヘリコとなれば1分1万円の費用。
地元遭対協に出動していただくと、夏ならお一人に付き一日3万円。
だから、ココヘリ必携は言うまでもない。

救急法と搬送法
今年の、県連救助隊訓練は意義あるモノだった。
事故者をヘリコピックアップ地点まで、最善の方法で運ぶ方法を「体」で学べた。

通信手段
北アルプスだと、稜線に出ればたいていスマホは通じる。
でも、少し谷に入ってしまうとアウト!
ましてや、他の山域では稜線でもアヤシイところ。
スマホが通じるのは、ラッキー以外の何物でもない。

非常用装備
ツェルト、重いけど必携だね。

やっちまった後に・・・事故報告書
同様の事故の再発を防ぐために作りたい。
少なくとも県連の中で、できるだけ早く、できるだけ多くの人の目に触れることが大切。
あるいは、自治体のヘリコに救助されたのなら、納税者への説明として報告書が必要。
1 その山を計画した経緯。
2 リーダーの選定理由。→まさか、会の古株?年功序列?
3 メンバーの3~5年以内の山歴。→10年以上前の山歴や山歴ウン十年はあてにならん。
4 事故発生までの行動概要と発生時の状況(天候・装備なども)。
5 事故原因。
6 搬送方法。→これを最も知りたい!まさか、事故者が自力で歩いた?ありえん!
7 現場とヘリコピックアップ地点の写真(地図もあればなおよし)。
以上が書いてあると、意義ある報告書となる。
それと、事故一報は全国連盟にいつメールしたかがけっこう重要。真剣具合が問われる。
会内の細かい事情は書く必要なし。その会の内輪のことであるから、他会の人には???、どうでもいい、読み飛ばす。ただし、会の体質を書くことは必要かも。

2019.08.25 Sun l 事故から学ぶ l top