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彼を知り己を知る

X線CT
この三連休前、親知らず治療のために、頭部のX線CTを受診した。
好天が続いた連休だったが、体調不良ということで、登山は控えることにした。
おかげで、たくさん本を読む時間がとれた。
「X線」というものに、大変興味を持った。
なぜ、我がスカスカ頭の中身が丸見えになるのか?
「X線が拓く科学の世界」(平山令明著)、「放射線のひみつ」(中川恵一著)、「放射線と放射能」(薬袋佳孝著)を立て続けに読みふける。
なるほど!の連発。
X線というのは「光」の一種なんですね。
我々が肉眼で見ることができる光は、可視光線と言われる、いわゆる虹の七色。
さらに、紫外線・赤外線は見ることはできなくても、その存在は何となく理解できる光。
そして、X線。この光は、何と体を突き抜けることができる光らしい。ただし、カルシウムは突き抜けられない。だから、X線写真ではX線を遮った骨や歯の「影」が映っているわけかぁ。
「光」があれば「影」がある。
すこぶる、納得。
X線のおかげで、我が治療は円滑に進んだことはいうまでもない。

原子力
X線をはじめとして、他のいくつかの「光」が放射線というグループを作っているらしい。
医療・工業をはじめ、空港のセキュリティーチェックなど、放射線は数々の場面で活用され、我々の生活になくてはならない存在。
そして、発電への活用。
原子力発電というだけで、表面的かつ感情的にキケンなモノと短絡的に考えていた自らの見解はいかがなものであったかと、読書中にふと反省した。
孫子の兵法にもあったなぁ。
「彼を知りて己を知れば、百戦してあやうからず」
正しい情報を自ら勉強することが、何より大切みたいだ。
もうちょっと、原子力に関する本は読んでみよう。

登山の向上
ひるがえって、山について考える。
山には、思いもよらないキケンがあるのは誰もが認めるところ。
だから、一番の安全策は最初から登らないこと。あるいは、レベルを下げたハイキング道をノンビリ歩くこと。あるいは、観光化された登山を続けること。
しかし、そうした緊張感を伴わないことは、何度繰り返しても進歩や向上は望めない。
前述の「孫子の兵法」が、よろしい。
登ろうとする山のキケンを事前に研究し、対処法を考えておく。
さらには、日頃から技量を磨き、体力をつけておく。
怖いと思う気持ちが必要で、十分な準備を怠りたくないものだ。
正しく怖がりたい。



2018.10.08 Mon l 事故から学ぶ l top
自分に限って事故は・・・?

他山の石
身近なところで、事故があった。
さらに、この夏は全国の労山で4件の死亡事故が発生したとも知った。
他人事ではない。
本日は、台風で外に走りに出られない。
こんな日こそ、県連救助隊訓練で学んだことの復習をした。
事故発生直後に、滑落した仲間をヘリコピックアップ地点まで引き上げるシステム作り。
事故は、いつでも仲間の身に、そして自分の身に起こることを「他山の石」としたい。

山のすべてを受け入れることだ
楽しく登ることの土台は、安全登山にあり。
しかし、いざ事故が起きた時にどうするのかという練習は必要感は感じていても、しないのが現実。
ガストン・レビュファ先生であったろうか、
「登山とは、山のすべてを受け入れる行為だ」
の名言。
事故も、登山の一部。
いつ起こるか分からないことだけど、備えをしとくのが山岳会とそうでない人たちの違いか。

裏山と北アルプス
ケータイが通じるような裏山なら、事故が起きても電話一本でOK。
しかし、北アルプスの山深くでは、自分で何とかせねば。
条件に恵まれて登った山をいくつ並べたところで、それはその人の実力とは言えない。
悪い条件に対処できてこそ、その人の実力ではないだろうか。
何かしらのアクシデントに見舞われたときに、馬脚が現れる。
天候急変の北アルプス、パーティー内に事故が起こった北アルプス・・・、その備えをしたい。


2018.09.04 Tue l 事故から学ぶ l top
救助中の山岳救助隊員が転落し死亡

15日朝、四国・石鎚山系の大森山で、遭難者を救助していた山岳救助隊員が崖から落ち、死亡。
15日午前7時半頃、道に迷ったと通報した男性3人を救助するため、西条警察署・山岳救助隊の30代隊員が、ヘリコプターから降下した直後に崖から転落。病院に運ばれたが、頭を打つなどしていて、およそ2時間後、出血性ショックのため死亡。

遭難救助のプロは、命を懸けているのだ。
労山会員は新特別基金に加入している。基本的には、いよいよ生死に関わるときに使うためだ。そのときとは、たぶんヘリコ救助のときだろう。今回の遭難者にヘリコ救助以外の選択肢はなかったのかは、情報の少なさからここでは判断できない。現場の地形・ケガの程度などの詳細が不明なので、ここではその議論は差し控える。いずれにしても、人を助けようとした人が死んでしまうのは何とも忍びない。
2014.09.15 Mon l 事故から学ぶ l コメント (0) l top
沢で流される
事故があった5日は、中津川市街地でも午前中を中心にかなりの雨量。
今年の夏は、雨が原因の事故が特徴的だ。

事故概要は以下の通り。

北アルプス・薬師岳の岩井谷(約1300メートル)付近で沢を渡っていた20代男性2人が流された事故で、富山県警山岳警備隊は6日午前6時40分ごろ、現場近くの沢の中で2人の遺体を発見した。ザイルでつながったまま水中に沈んでいた。
2人は4日、30代男性との3人パーティーで入山。天候悪化のため、予定を変更して下山中だった5日正午ごろ、増水した沢を渡っている途中に流された。

他での報道によれば、このパーティーは国内でも屈指かつ伝統ある山岳会に所属。登山計画書は1ヶ月前までの提出であるという。この会は日本の登山史上に燦然と輝く登山家を輩出しており、現在もその流れは続いている。そうした中での事故であった。 
2014.09.06 Sat l 事故から学ぶ l コメント (0) l top
8月10日の台風通過前後から17日にかけて雨が続き、局地的な大雨による土砂災害などが各地で起きている。
そのため、我が会では夏合宿をはじめ、いくつかの計画を断念した。

中津川労山会員は、絶対に事故を起こしてはいけない。
そのためにも、他人様の実際の事故事例から謙虚に学ぶ必要がある。
新聞報道されたことを「事故から学ぶ」カテゴリに蓄積していく。
3年分くらいあれば、かなりの事例集になるだろう。
そして、自分ならどうするか?を日頃から考え、現場で適切・迅速な行動をするための教訓としたい。

増水した沢に流される
場所/右俣谷滝谷出合付近の一般道
原因/徒渉失敗
経過/16日11:50、男性2名(いずれも60代)が握っているロープをたよりに膝上まで増水した幅10mの沢を徒渉中の女性(51)が急増水でバランスを崩し流される。その弾みで前記男性2名も流される。[備考/現場は通常なら靴が濡れない程度の水量。男性2名は7人パーティーで槍ヶ岳から下山中、女性がいた2名パーティーにロープの支えでの徒渉を提案・実行。ロープは木などに固定されておらず、男性2名にセルフビレーはない模様。女性はロープにビレーは取っていない模様。]県警は悪天候でヘリコプターを飛ばせられないため、10名が徒歩で捜索。しかし遭難者発見に至らず、17:40捜索打ち切り。17日7:00北飛山岳救助隊(民間)も加わり、捜索再開。8:15下流2km地点で1名発見。9:00その上流1km地点で1名発見。しかし呼び掛けに反応はなく、横たわった状態。濁流と悪天候のため、15:00救助打ち切り。18日救助・捜索を再開し、流された3名全員の死亡確認。死因は、岩にたたき付けられたことによる外因性ショック。

単独行・行方不明
場所/奥穂高岳一般道
原因/滑落
経過/男性(55)が14日単独で奥穂高岳登頂。15日早朝、家族に「雨のため下山」と電話連絡。16日朝、同行の3名との待ち合わせ場所に現れず。13:20同行者が警察に通報。県警ヘリが2回、計1時間半の捜索。17日午前中、夏山常駐パトロール隊(民間)2名が徒歩で捜索、しかし雷雨のため2時間で打ち切り。18日捜索を再開し吊尾根下200mで心肺停止状態の遭難者発見(その後死亡確認)。現場は徒歩での収容が不可能なため、天候の回復を待ってヘリでの遭難者収容を行う。

パーティー分散・行方不明
場所/赤木沢
原因/パーティー分散
経過/15日早朝3人パーティーで薬師沢小屋発。10:00赤木沢が増水してきたため両岸に分かれて行動し(なぜ?)、はぐれる。夕方、1名が太郎平小屋着。しかし、男性(67)と女性(65)の2名が到着しないため通報。17日15:50県警ヘリが大滝下流200m左岸樹林帯でツェルトビバーク中の2名を発見し、太郎平小屋に搬送。18日に自力下山。

遭難事故で、あの時ああしていれば・・・の「たら」「れば」論を展開しても無意味である(ただし当事者が加盟している会は事故に至る経緯や原因などは分析・報告せねばならない)。
その原因がどのようなものであっても、失われた尊い人命は帰ってこないのだから。
メンバー全員を無事下山させること、この一点ができればリーダーの責任は十分果たしている。
さらに、忘れてならないことは事故となれば大勢の方にお世話をかけてしまうことだ。
今回の一連の事故でも、地元県警・地元民間団体・山小屋関係者が直接関わっている。その方たちにも二次遭難の危険が降りかかっているのに・・・、本当に我々は気づかぬところでそうした方たちに支えられているのだ。
2014.08.18 Mon l 事故から学ぶ l コメント (0) l top