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沢で流される
事故があった5日は、中津川市街地でも午前中を中心にかなりの雨量。
今年の夏は、雨が原因の事故が特徴的だ。

事故概要は以下の通り。

北アルプス・薬師岳の岩井谷(約1300メートル)付近で沢を渡っていた20代男性2人が流された事故で、富山県警山岳警備隊は6日午前6時40分ごろ、現場近くの沢の中で2人の遺体を発見した。ザイルでつながったまま水中に沈んでいた。
2人は4日、30代男性との3人パーティーで入山。天候悪化のため、予定を変更して下山中だった5日正午ごろ、増水した沢を渡っている途中に流された。

他での報道によれば、このパーティーは国内でも屈指かつ伝統ある山岳会に所属。登山計画書は1ヶ月前までの提出であるという。この会は日本の登山史上に燦然と輝く登山家を輩出しており、現在もその流れは続いている。そうした中での事故であった。 
2014.09.06 Sat l 事故から学ぶ l コメント (0) l top
8月10日の台風通過前後から17日にかけて雨が続き、局地的な大雨による土砂災害などが各地で起きている。
そのため、いくつかの計画を断念した。

我々は、絶対に事故を起こしてはいけない。
そのためにも、他人様の実際の事故事例から謙虚に学ぶ必要がある。
新聞報道されたことを「事故から学ぶ」カテゴリに蓄積していく。
3年分くらいあれば、かなりの事例集になるだろう。
そして、自分ならどうするか?を日頃から考え、現場で適切・迅速な行動をするための教訓としたい。

増水した沢に流される
場所/右俣谷滝谷出合付近の一般道
原因/徒渉失敗
経過/16日11:50、男性2名(いずれも60代)が握っているロープをたよりに膝上まで増水した幅10mの沢を徒渉中の女性(51)が急増水でバランスを崩し流される。その弾みで前記男性2名も流される。[備考/現場は通常なら靴が濡れない程度の水量。男性2名は7人パーティーで槍ヶ岳から下山中、女性がいた2名パーティーにロープの支えでの徒渉を提案・実行。ロープは木などに固定されておらず、男性2名にセルフビレーはない模様。女性はロープにビレーは取っていない模様。]県警は悪天候でヘリコプターを飛ばせられないため、10名が徒歩で捜索。しかし遭難者発見に至らず、17:40捜索打ち切り。17日7:00北飛山岳救助隊(民間)も加わり、捜索再開。8:15下流2km地点で1名発見。9:00その上流1km地点で1名発見。しかし呼び掛けに反応はなく、横たわった状態。濁流と悪天候のため、15:00救助打ち切り。18日救助・捜索を再開し、流された3名全員の死亡確認。死因は、岩にたたき付けられたことによる外因性ショック。

単独行・行方不明
場所/奥穂高岳一般道
原因/滑落
経過/男性(55)が14日単独で奥穂高岳登頂。15日早朝、家族に「雨のため下山」と電話連絡。16日朝、同行の3名との待ち合わせ場所に現れず。13:20同行者が警察に通報。県警ヘリが2回、計1時間半の捜索。17日午前中、夏山常駐パトロール隊(民間)2名が徒歩で捜索、しかし雷雨のため2時間で打ち切り。18日捜索を再開し吊尾根下200mで心肺停止状態の遭難者発見(その後死亡確認)。現場は徒歩での収容が不可能なため、天候の回復を待ってヘリでの遭難者収容を行う。

パーティー分散・行方不明
場所/赤木沢
原因/パーティー分散
経過/15日早朝3人パーティーで薬師沢小屋発。10:00赤木沢が増水してきたため両岸に分かれて行動し(なぜ?)、はぐれる。夕方、1名が太郎平小屋着。しかし、男性(67)と女性(65)の2名が到着しないため通報。17日15:50県警ヘリが大滝下流200m左岸樹林帯でツェルトビバーク中の2名を発見し、太郎平小屋に搬送。18日に自力下山。

遭難事故で、あの時ああしていれば・・・の「たら」「れば」論を展開しても無意味である(ただし当事者が加盟している会は事故に至る経緯や原因などは分析・報告せねばならない)。
その原因がどのようなものであっても、失われた尊い人命は帰ってこないのだから。
メンバー全員を無事下山させること、この一点ができればリーダーの責任は十分果たしている。
さらに、忘れてならないことは事故となれば大勢の方にお世話をかけてしまうことだ。
今回の一連の事故でも、地元県警・地元民間団体・山小屋関係者が直接関わっている。その方たちにも二次遭難の危険が降りかかっているのに・・・、本当に我々は気づかぬところでそうした方たちに支えられているのだ。
2014.08.18 Mon l 事故から学ぶ l コメント (0) l top