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完走

【スタート1時間前、静かな熱気】

感無量のスタート
出走権を得てから、とにかく走りまくった。
特に、クソ暑い8月はタマランかった。
今年は1泊の山行を何度か繰り返したので、脚力の足しになったような気がする。
しかし、10月上旬に体調を崩して、2週間ほどまったく走れなかったことに不安がよぎる。
あれこれ考える中、スタート時刻が近づく。
高揚感が心地よい。
いびがわマラソンを走れるヨロコビに感無量。

7年ぶり
前回走ったのは2011年。
実に7年前のこと。
そのときの記録が3:55:30。
ギリギリで4時間切り。
しかし、今回は脚力の衰えは当然として、ひさびさの出走ということで、完走だけが目標。
とにかく、「歩いてたまるか」だけを心に誓った。

駄馬がゆく
「龍馬がゆく」[司馬遼太郎著]のパクリですな(ここ笑うとこだよん)。
順位や記録を競うのは、優秀なサラブレッドにまかせておけばよい。
私のような駄馬は、夕方のビールを楽しみにテクテク足を動かすだけ。

エベレスト
最初の10kmあたりまでは、極力ペースを落とすことを意識。
本日の調子は、まあまあかなの感触を得る。
20kmあたり、よーし、本日は行けそうだ。
私を抜き去るランナーのTシャツに目が釘付け。
エベレスト南西壁ではないか!
血が騒ぐ!
その方から発するオーラを感じる。
若干ペースを上げ、「エベレストさん」の背中にしばらく付いていった。
後から新聞を見れば、そのTシャツ着用の皆さんは、エベレストに逝った栗城氏の追悼ランということだった。
限界を勝手に決めず、挑戦を続けた氏の登山スタイルには以前から敬服。

忍耐・我慢・根性
フルマラソンの勝負所は、30km地点。
なんと、なんと、本日は脚力に余裕を残し、「30kmの壁」を通過!
うれしいじゃありませんか!
ヨロコビを感じつつ走り続ける。
しかし、やはりフルマラソンですね。
残り5kmあたりから、もうタマラン。
ただ、ただ、忍耐・我慢・根性だけの世界。
もうアカンと限界を感じる。
「歩いちまいなよ」と悪魔がささやきかける。
そこを何度もしのいで、ようやくのゴール。
バテバテの中にも、晴れやかな気分が心地よかった。

やっぱサントリーモルツやね
帰宅後は、本日の成果をかみしめつつ、サントリーモルツ(普段は「金麦」)。
たまらん!うまい!
完走の充実感で、こんなうまいビールはひさびさだ。

脚力向上!
いびがわマラソン完走への取り組みで、脚力の向上が図れたようだ。
マラソンと登山は、両方がんばれば互いに好影響を及ぼすに違いない。
ここ数年、山に登れる状況が整ってきた中、とにかく脚力である。
マラソンは、とりあえず一段落ということで、次のトレーニングは登山の脚力そのまんまの歩荷力だな。
ザックに30kgを詰め込んで、ウロウロ歩こう。
2018.11.17 Sat l 2018 l top
前半の部終了

【黒部・水平歩道。写真真ん中あたりの人物が、お分かりになるだろうか】

よく歩いたなあ~
今年は、6月戸隠連峰西岳を皮切りにして、7月白馬岳、8月剱岳八ッ峰、10月黒部下の廊下と、よく歩いたなあ~。
少々残念なのは、9月の南ア深南部に参加できなかったこと。
これさえクリアしたら、パーフェクトだっただけに、少々心残り。

水平歩道
どの登山も充実し、楽しかった。
これも、一緒に登ってくださる方あってのこと。
感謝、感謝、とにかく感謝。
その中で一つ、写真にある水平歩道がよかった。
断崖絶壁に延々と続くオソロシイ道を、よく歩いたもんだと感慨にふける。

高熱隧道
この水平歩道を歩くにあたっては、「高熱隧道」(吉村昭著)は必読の書である。
実際に歩いた後読んでみれば、随所に出てくる地名が実感を伴って思い起こされる。
深く切れ込んだ様相が壮絶な志合谷、折尾谷。
今回通過したときも、トンネル内に熱気がこもって異様な空気の仙人谷ダム。
「泡(ホウ)雪崩」のすさまじい威力で宿舎が500m以上飛ばされて、たたき付けられた奥鐘山西壁。
登山で「体」はヘトヘトになり(3日後まで足の筋肉痛)、さらに文学で「頭」も刺激を受け、心身ともに満足ですな。
山に関する文学は知的好奇心も刺激して、たいへんよろしい。

後半戦に向けて
さて、来週に迫った「いびがわマラソン」。
我が脚力の試金石となる。
完走を果たして、積雪期登山やクライミングにつなげたい。
岩・雪・氷、登攀すべし!
2018.11.03 Sat l 2018 l top
黒部川・下の廊下

【断崖絶壁にくり抜かれた「コの字型」道を歩く】

はぁち時ちょおぅどの
8:00、扇沢駅発のトロリーバスに乗車。
仲間の鼻歌。
「♬はぁち時ちょおぅどの トォロリーバァスで 私は 私は 黒部へと 旅立ちぃます~♬」(「あずさ2号」by狩人)
ワクワクする、ゴキゲンな二日間の始まりである。
しばらくして、黒部ダム下車。
急な道を川底に下り、黒部ダムの威容を間近に見ながら、黒部の山旅のスタートを切る。


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【丸木橋の空中散歩。数百m下に黒部川の激流】

下は見るな
とにかく、欅平駅までの約30km、写真のような道が延々と続く。
これを2日間かけて歩こうというコースである。
道はおおよそ水平。
しかし、一歩間違えれば、数百m下の黒部川に真っ逆さまという状況が続くのがオソロシイ。
「前だけを見て、前だけを見て。下は見るな、下は見るな」と自分に言い聞かせて、慎重に一歩一歩を進める。
特に、白竜峡という所の通過は、ここで落ちたら滑落どころか、超激流で溺死だろうなと考えてしまう。
緊張の連続の中、初日は16:00阿曽原温泉着。

仲間に感謝
高度感と激流に、恐怖感はある。
でも、こんなにすばらしい黒部の山旅に誘ってくれた仲間に、心から感謝。

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【阿曽原温泉】

高熱隧道
さて、本日のお宿は阿曽原温泉。
さすが、黒部の人気コースだけあって、大勢の人がキャンプ場にも阿曽原温泉小屋にもいる。
17:00からの男性入浴タイムに行ったところ、これはスゴイという光景を見てしまった。
本日の阿曽原泊の大半の人が、この時間に殺到したのだろうか。
なんと、写真のような約2m×4mの浴槽に、ざっと数えただけでも20名以上が入浴中。
皆、体操座り。
浴槽のほぼすべてが肌色となっており、異様な光景である。
とても入り込む余裕はないのでしばらく間を開けようと、近くのトンネルにシートが張ってある中をチラッとのぞいてみた。
すると、どうだろう。
まさしく「高熱隧道」の熱気。
天然のサウナではありませんか。
トンネル内に入ると、ものの数分で噴き出す汗。
リフレッシュできたなぁ~。
風呂上がりのビールが格別だったことは、言うまでもない。

思ひ出
二日目は、5:30発。
白々と夜が明ける頃、再びほぼ水平の道をまた歩き始める。
この辺りは、学生だった頃、高山植物保護のアルバイトで何度か通ったことのある道だ。
その頃の「思ひ出」がよみがえった。
一生懸命だったなあ。
11:00には欅平駅着で、今回の登山終了。
他会にいようと、温かく受け入れてくれる心広い仲間に恵まれ、本当に楽しい山行ができた。
2018.10.15 Mon l 2018 l top
彼を知り己を知る

X線CT
この三連休前、親知らず治療のために、頭部のX線CTを受診した。
好天が続いた連休だったが、体調不良ということで、登山は控えることにした。
おかげで、たくさん本を読む時間がとれた。
「X線」というものに、大変興味を持った。
なぜ、我がスカスカ頭の中身が丸見えになるのか?
「X線が拓く科学の世界」(平山令明著)、「放射線のひみつ」(中川恵一著)、「放射線と放射能」(薬袋佳孝著)を立て続けに読みふける。
なるほど!の連発。
X線というのは「光」の一種なんですね。
我々が肉眼で見ることができる光は、可視光線と言われる、いわゆる虹の七色。
さらに、紫外線・赤外線は見ることはできなくても、その存在は何となく理解できる光。
そして、X線。この光は、何と体を突き抜けることができる光らしい。ただし、カルシウムは突き抜けられない。だから、X線写真ではX線を遮った骨や歯の「影」が映っているわけかぁ。
「光」があれば「影」がある。
すこぶる、納得。
X線のおかげで、我が治療は円滑に進んだことはいうまでもない。

原子力
X線をはじめとして、他のいくつかの「光」が放射線というグループを作っているらしい。
医療・工業をはじめ、空港のセキュリティーチェックなど、放射線は数々の場面で活用され、我々の生活になくてはならない存在。
そして、発電への活用。
原子力発電というだけで、表面的かつ感情的にキケンなモノと短絡的に考えていた自らの見解はいかがなものであったかと、読書中にふと反省した。
孫子の兵法にもあったなぁ。
「彼を知りて己を知れば、百戦してあやうからず」
正しい情報を自ら勉強することが、何より大切みたいだ。
もうちょっと、原子力に関する本は読んでみよう。

登山の向上
ひるがえって、山について考える。
山には、思いもよらないキケンがあるのは誰もが認めるところ。
だから、一番の安全策は最初から登らないこと。あるいは、レベルを下げたハイキング道をノンビリ歩くこと。あるいは、観光化された登山を続けること。
しかし、そうした緊張感を伴わないことは、何度繰り返しても進歩や向上は望めない。
前述の「孫子の兵法」が、よろしい。
登ろうとする山のキケンを事前に研究し、対処法を考えておく。
さらには、日頃から技量を磨き、体力をつけておく。
怖いと思う気持ちが必要で、十分な準備を怠りたくないものだ。
正しく怖がりたい。



2018.10.08 Mon l 事故から学ぶ l top
自分に限って事故は・・・?

他山の石
身近なところで、事故があった。
さらに、この夏は全国の労山で4件の死亡事故が発生したとも知った。
他人事ではない。
本日は、台風で外に走りに出られない。
こんな日こそ、県連救助隊訓練で学んだことの復習をした。
事故発生直後に、滑落した仲間をヘリコピックアップ地点まで引き上げるシステム作り。
事故は、いつでも仲間の身に、そして自分の身に起こることを「他山の石」としたい。

山のすべてを受け入れることだ
楽しく登ることの土台は、安全登山にあり。
しかし、いざ事故が起きた時にどうするのかという練習は必要感は感じていても、しないのが現実。
ガストン・レビュファ先生であったろうか、
「登山とは、山のすべてを受け入れる行為だ」
の名言。
事故も、登山の一部。
いつ起こるか分からないことだけど、備えをしとくのが山岳会とそうでない人たちの違いか。

裏山と北アルプス
ケータイが通じるような裏山なら、事故が起きても電話一本でOK。
しかし、北アルプスの山深くでは、自分で何とかせねば。
条件に恵まれて登った山をいくつ並べたところで、それはその人の実力とは言えない。
悪い条件に対処できてこそ、その人の実力ではないだろうか。
何かしらのアクシデントに見舞われたときに、馬脚が現れる。
天候急変の北アルプス、パーティー内に事故が起こった北アルプス・・・、その備えをしたい。


2018.09.04 Tue l 事故から学ぶ l top